薄毛が治らない

何をやっても薄毛が改善しないと悩んでいる人に参考になるヒントがたくさんあります。


間違っている薄毛対策

40代男性の薄毛カルテ「カツラを使ってみた」

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カツラを被っても、根本的な問題解決にならない

25歳から髪が薄くなり始め、そこから13年間を薄毛で生きてきました。父親も薄毛だったので、原因は遺伝ではないかと思います。

最初は、鏡の中の自分に違和感を覚えるところから始まりました。当時、髪は短かったのですが、どうも髪の毛の生え際が後ろになってきて、顔の輪郭が大きく見えるのです。25歳と言えばまだまだ若い盛りで、女性にも興味があり、自尊心も高い時期です。

しかし、周囲からはよく頭のことでからかわれました。そんなときは薄ら笑いを浮かべることしかできなかったのですが、心では泣いていました。

若くしてそんな風になってしまった自分がまた嫌で、なんとか自分を変えたいと思い、カツラを被るという選択をしました。しかしカツラを被っても、根本的な問題解決とはいきませんでした。

カツラがばれたくないために、できるだけ外に出ないようになりました。また、それまで大好きだったスポーツも、濡れたり汗をかいたりするとカツラが目立ってしまうため、やめてしまいました。運動しなくなったことから、どんどん太っていったのがこの頃の悩みで、70kgだった体重は100kgまで増えてしまいました。

また、相変わらず友人からからかわれることもありました。合コンでは、私がカツラであることを知っている人が「外せ! 外せ!」とコールを煽り、人前で外さなければいけない状況に…からかったほうはもう覚えていないと思いますが、からかわれたほうは一生忘れることばできず、今でも思い出すと胸が痛みます。

恋愛にも積極的にはなれませんでした。もし女の子と仲よくなれても、ばれたらどうしようという恐怖があり、すぐにふられるのではないかなどネガティブな発想ばかり浮かんできます。親しい関係になっても、なかなかこの秘密は打ち明けられませんでした。

結局、25歳から30歳までの間、カツラを使用していましたが、この頃が一番つらかったと思います。カツラは仕事中なども常に被っているわけですが、汗もかくし蒸れます。今思えば、頭にいいはずはありません。被って2年目くらいから一気に抜け毛が増え、結果的に薄毛がさらに進行してしまい、30歳になったときには、髪の生え際がずいぶん後退し、頭頂部も薄くなっていました。

 

 

カツラをやめたらストレスから解放された

まずは、誰もが名前を聞いたことのある某有名カツラチェーンに行きました。

最初は育毛コースに入っていたのですが、まったく効果がなかったので、とりあえず薄毛を隠せる増毛コースに変えました。増毛法は、1本の毛に3本の人工毛を結びつけるもので、手軽な印象でした。最初は2時間の施術で、施術者が人工毛を1本1本結びつけていくのですが、なんだか雑な印象で、ときどき髪の毛が引っ張られて痛みが走りました。

できあがりもいまいちでしたが「何度か通ううちにもっと実感できるようになる」と言われ、そんなものかと思うしかありませんでした。

施術後、しばらくすると髪が伸びてきます。人工毛の結び目もどんどん上にきて、髪をブラッシングするときに引っかかるようになり、そこで抜け毛が増えました。ある朝起きると、枕には3本にわかれた毛がたくさん落ちていて、大きなショックを受けました。

こんなに抜け毛が増えるなんて聞いていなかった、と担当者に相談すると、そこでカツラを勧められました。最初は買う気がなかったのですが、説明をずっと聞き続けるうち、いつしかカツラが素晴らしいものに思えてしょうがなくなりました。

購入を決めたのは、カツラを実際に試した瞬間です。自分の髪が自然な形で増えたような仕上がりで、「これがほしかった!」という感じでした。また、現在の増毛コースの残りの料金を、そのまま購入費用から割り引いてくれると言います。

 

 

結局、その場で購入契約してしまいました。そのカツラはひとつ50万円ほどだったでしょうか。でもそのときは「これで薄毛の悩みがなくなるんだ」と気分が高揚していますから、高いとは感じませんでした。

カツラ購入後も、カツラ専用シャンプーを買ったり、カツラチェーンが経営する専用美容室に行ったりとお金がかかることが多かったです。生活面でも、カツラのメンテナンスをするため入浴に1時間かかるなど、苦労もありました。しかし、カツラ自体は性能が高く、見た目でばれることはなかったため、気分よく被っていたようにも思います。

1年後には、2個目のカツラを購入しました。1個目のローンが払い終わる頃に、美容院で「そろそろへたってきましたから買い替えどきかもしれません。次は2個いっペんに購入すると、使い勝手がいいですよ」と勧められたことがきっかけです。カツラは2個で100万円くらい。専用ブラシも買いました。

しかし、30歳になったときに、一念発起でカツラをやめました。スポーツもできない不健康な生活を送り続けることに耐えられなくなったのです。本当に大きな勇気がいりましたが、思い切って外して正解でした。

それ以降は、スポーツを積極的にやったことで体重が再びもとに戻り、引き締まった体になりました。薄毛はそのままでしたが、隠すストレスから解き放たれ、気持ちは楽になりました。

 

 

間違った対処療法で薄毛を進行させてしまう

カツラは、薄毛を隠せるというメリットと引き換えに、さまざまな苦労を強いられるものです。まずは、お金。ひとつ50万円から100万円くらいして買い替えも必要、その他にも専用シャンプーなどの諸費用がかかるとなると、気軽には買えません。

またカツラは帽子と同じで、被る時間が長いほど頭皮を悪条件のもとにおくことになりますから、結果的に1~2年で抜け毛が増え、薄毛が進行してしまいます。その他、ばれるかもしれないというストレスも大きなものです。

カツラを被れば確かにコンプレックスは解消できますが、それはあくまで「対症療法」であり、薄毛を根本から克服する「根本治療」ではないことは理解しておくべきです。

薄毛対策の効果が上がらないばかりか、人によっては間違った対策をしたことで薄毛を進行させてしまい、頭髪専門の医師のもとに駆け込んできた彼らの悩み…共感できるところは多かったのではないでしょうか。

 

 

-間違っている薄毛対策

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