シャンプーは二度洗いが基本
薄毛や脱毛の正しいケアとは、頭部の「育毛マッサージ」が中心です。シャンプーで頭皮の汚れや皮脂を落として頭皮環境を改善しつつ、同時にマッサージを行い、頭皮の血行を促進させることが重要なのです。
シャンプーの回数は、一般的に1~2日に1回。脂性肌の人は、毎日洗うといいでしょう。
シャンプーは二度洗いが原則です。「洗い過ぎると、抜け毛が増えるのでは?」と心配されるかもしれませんが、重要なのは、洗う回数ではなく、指の使い方です。
シャンプーで使うのは、指の腹ではなく、「指頭」という部分です。爪の先と指の腹との中間点に当たる部分です。指を立てて、髪を洗うというより、頭皮をわしづかみにするようにして洗います。
一度目のシャンプーは、サッと洗って、髪全体の汚れを落とします。シャンプー液の量は手のひらに500円玉ほどで、よく泡立てて使用しましょう。
シャンプーは弱酸性で、低刺激のものがお勧めです。一度目のシャンプーで頭皮の汚れや皮脂を落としたら、二度目のシャンプーからは頭皮のマッサージを始め、血行を促すことを目的とします。
シャンプー液の量は手のひらに100円玉ほど。泡立てて頭全体になじませてから、育毛マッサージを行います。
薄いなと感じているところを重点的に
頭皮の血管は体の最上部にあるため、血行が滞りやすいという傾向があります。しかも、頭頂部の皮膚には筋肉がありません。マッサージで外部から刺激、を与えないと、頭皮は動かず、血行もよくならないのです。その結果、毛根に十分な酸素や栄養が供給されず、髪も育たなくなります。そのため、マッサージが必要になるのです。
マッサージには、全国理容連合会名誉講師の板羽忠徳先生が考案した三つの組み手を使います。組み手を使えば、新しく生えてきた毛が抜けることなく、頭皮に有効な刺激を与えられます。
人によって、髪の毛の薄いところは違いますから、自分で薄いなと感じているところを重点的に刺激してください。合計で5分ほどを目安に、マッサージを行うといいでしょう。
頭頂部がハゲ上がっているタイプの「てっぺんハゲ」には極めて有効ですから、そのタイプの人はぜひ実践してください。
育毛マッサージのやり方
組手の種類は、両手の人差し指から小指までを外側で組む「エイの組手」、両手のそれぞれの親指と人差し指を交差するように重ねる「カニの組手」、両手の人差し指から小指までを内側に組む「イソギンチャクの組手」の三種類です。
①一度目のシャンプーでは、シャンプー液を500円玉大に取り、髪全体の汚れを落とすようにサッと洗う。二度目のシャンプーでは、シャンプー液を100円玉大に取り、頭皮マッサージを行う。
工イの組み手で、手のひらを頭頂部にピッタリと密着させ、組んだ手を中心に寄せるように持ち上げる。これを5~6回ほどくり返す。
②力二の組み手で、親指と人さし指を額に当て、頭皮を左右に小刻みに動かしながら、額から頭頂部、後頭部へとマッサージする。
③イソギンチャクの組み手で、指頭を頭皮に当てて、頭皮を引き上げるようにして、ゆっくり小刻みに動かす。
→薄毛の改善には、正しい「育毛マッサージ」で新生毛を無事に成長させてやることが大事