薄毛が治らない

何をやっても薄毛が改善しないと悩んでいる人に参考になるヒントがたくさんあります。


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皮脂を取ると育毛環境が悪くなる

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皮脂を取とるケアはマイナス面が大きい

育毛を指導している先生に「皮脂(皮膚を覆っている脂)を取るケアはマイナス面が大きく、頭皮の育毛環境を悪くする」と教えてもらいました。

医師に相談している方のほとんどが皮脂を取って頭皮を綺麗にしていて、そのうち8割程度の人が発毛剤・育毛剤を使い、育毛サロンに通っていました。それと同時に、頭皮が赤いとか痒いとか何らかの異常を訴えていたのです。

なぜ皮脂(皮膚を覆っている脂)を取ると育毛環境が悪くなるのでしょうか? それは皮膚の構造をみると分かります。

人の皮膚は何層ものバリア構造を作っていて、一番外側に角質層があり、その角質層の隙間を埋めるように細胞間脂質(セラミド)があって、それらを覆うように皮脂膜(皮膚を覆っている脂)で覆われているのです。お風呂に入った時お肌が水を弾くのは、この皮脂膜のおかげなんですね。

健康な皮脂膜は、有害物質の侵入と細菌の感染を防ぎ、無駄な水分蒸発を防ぎ保湿作用があって角質層の水分保持に役立っているのです。また、汗と皮膚常在菌(善玉菌)の産生物質(排泄物)と混ざり合い、弱酸性に保つことで殺菌作用を持っています(弱酸性では悪玉菌は増えない)。

 

 

皮脂膜は重要な保護膜

こうして見ると、皮脂と汗と皮膚常在菌は、人の体を守るために必要なものだと分かります。皮脂は人が生きでいくために必要な分泌物ですから、取ると再度分泌されます。週に1回程度皮脂を取るようなシャンプーをしでも、再度分泌されるので皮膚のバリア構造はほぼ崩れません。

皮脂は人が体の内部から分泌する脂=液体なので、詰まることもないのです。たとえ角質と混ざって角栓になったとしても、頭皮の毛穴は顔の毛穴の2倍か3倍くらいあるので詰まりません。例えは悪いですが、ニキビ顔の高校球児でも頭皮がニキビだらけになっていないのは、頭皮の毛穴は詰まらないことの証明です。

また、毛穴にも人が生きるための重要な働きがあります。皮脂の分泌にも必要ですし、体温調節にも必要な器官で、老廃物を排泄する器官でもあります。だから毛穴が詰まることはないのです。ただし、毛穴や皮膚は呼吸器官ではありません。もし、毛穴が角栓で詰まることがあるなら、毛穴の排泄能力を衰えさせた時です。

皮脂は人が生きるために必要な分泌物であり、毛穴は詰まることはないということです。

 

 

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